未病を防ぐ
動脈硬化を防ぐ
動脈硬化とは何ですか?
動脈硬化とは、簡単にいえば血管の老化です。血管の中には、生命を維持するための血液が絶えず流れ、酸素や栄養を 全身の細胞の隅々にまで送りとどけ、老廃物と炭酸ガスを受け取って帰ってくる役目をしています。しかし、血液の通り道である血管の中に余分なコレステロールが溜まると、その邪魔物を処理しようとして白血球の中のマクロファージが食べてしまいます。やがて、長年の間にはそれも限界に達し、マクロファージは破裂して死に、コレステロールに由来する脂質と一緒に血管内に残骸となって蓄積していきます。血管の内壁が厚く硬くなるに従って柔軟性が失われ、内側に血液の流れを邪魔する固まり(プラーク)が増殖し、血管内は狭くなって流れも悪くなり、やがて詰まって(血栓症)しまいます。このような状態を動脈硬化といいます。

血管硬化になりやすい場所はどこですか?
三箇所あります。
1.心臓周辺と頭部
2.頸動脈
3.手足の末端
4.目

血圧の役割とは何ですか?
心臓はよくポンプに例えられます。心臓が収縮して血液を送り出す時の圧力を、「最大血圧」といい、今度は膨らんで心臓内に血液を溜める時の圧力を「最小血圧」といいます。もしも血管内に固まり(プラーク)ができて流れを邪魔すると、血液を送り出す力を強くしなければ全身に送り届けることができなくなります。これが高血圧の一つの重要な原因です。
心臓を出て体内を駆けめぐる血液が通る血管の距離は、毛細血管を含めるとなんと9万メートル。しかも心臓を出てから体内を一周して戻ってくるまでの時間は、わずかに20秒あまり。血管内にプラークができると、どれほど生命の維持に深刻な影響を与えるか、推して知るべしといえるでしょう。

血圧はどうして上がるのでしょうか?
肝臓、腎臓が元気なうちはまだ老廃物を処理する能力が高く、あまり問題は起きないのですが、だんだんと肝腎機能が低下するにつれて、血液は完全に綺麗にしてもらえずに老廃物が残ったまま、栄養や酸素を運ばなければならなくなります。するとどういうことが起きるのかといいますと、血管が真っ直ぐな場所では問題は発生しませんが、曲がりくねった血管が最も多く集まっている場所、つまり脳や心臓周辺で老廃物の不法投棄が始まります。血管内は狭くなっているのに、人間が必要とする酸素と栄養の量は変わらないので、心臓は圧力を強くして全身の細胞に送り届けなければならなくなるのです。これが血圧を上げる一つの重要な原因です。他には、寒冷防御、ホルモン異常、精神変化(恐怖、歓喜、激怒など)も原因です。
老廃物の不法投棄が続き、プラークが増殖し、血管がだんだんと狭くなって、ある時期からもうそれ以上通らなくなるのを梗塞現象といい、脳であれば脳梗塞、心臓を取り巻く場所であれば心筋梗塞と呼んで、死に至る危険性があります。

血圧を下げるポイントは?
血圧降圧剤の使用が一つです。狭くなった血管を拡張する、または心臓のパワーをある程度減らすもので、血管の受ける圧力も当然下がります。ただし、降圧剤を一度飲み始めると、眠くなったり記憶力が減退したりといった副作用がみられます。これは、慢性的な脳の酸素不足及び脳への栄養不良の現象の一部です。ある研究論文により、この現象と痴呆症・アルツハイマーとの因果関係の分析が発表されました。しかし降圧剤は高血圧の原因の解消にはならない上、一生飲み続けなければならなくなります。

漢方養生研究所(KHL)の研究は何の価値がありますか?
漢方養生研究所(KHL)では、老廃物の処理能力を高めるための肝腎機能の強化の研究と取り組んでいます。普段から血液を綺麗にし、プラークを作らないようにすることが、血圧を下げることにつながっていきます。脳梗塞や心筋梗塞の手術をした後での回復にも、肝腎機能を強化することで、予後の良いことが知られています。手術後のフォロー、再発の防止など、肝腎機能を正常に保つことが何よりも大切だと思われます。

「温故知新から温故創新へ」出典紹介
傷寒論
題名:《傷寒・雑病の論》
著者:張仲景
初版:公元200-205
千金要方
題名:備急千金要方
著者:孫思邈(約公元581-公元682)
初版:唐(公元651年)
聖済総録
題名:《政和聖済総録》
早期公表版:金、大定年間(公元1161~1189)
太平聖恵方
題名:《圣惠方》
著者:王懐隠など
初版:公元992年
済生方
題名:《厳氏済生方》
著者:厳用和
初版:宋、宝祐元年(公元1253)






















