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若年世代にも牙をむく“最恐のがん”


がんの中でも年間6万人以上の命を奪う肺がんは、働き盛りのわれわれにとって“最恐のがん”だ。筑紫哲也さん(享年73)、峰岸徹さん(同65)らの命を奪ったことでも知られるが、先日急逝した俳優・勝野洋の長女・七奈美さんは29歳と、若年世代にも容赦なくその牙をむく。喫煙のリスクは? 会社の健康診断で発見できるのか? 意外と知らない肺がんについてまとめた。

【種類】

 肺がんは、まず「非小細胞がん」と「小細胞がん」に大別される。これはがん細胞の組織学的な違いで、抗がん剤の治療内容が違ってくる。小細胞がんは放射線や抗がん剤に対して非常に反応がいいのが特徴だ。

 非小細胞がんはがん細胞の形によって、さらに「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」に分かれる。以上4種類が肺がんと呼ばれる。

 【発生場所】

 次にがんのできる場所。図を参考にしてほしい。この型によって症状の出方、検査での発見のしやすさに違いが出てくる。

 「肺の入り口に近い気管支に発生する『肺門型』は早期に症状が出やすいが、小さいとCTでないと分かりにくい。逆に気管支の末梢にできる『肺野(はいや)型』は進行しないと症状が出にくいが、X線でも発見しやすい」と話すのは、寺尾クリニカ(東京・新宿)の寺尾一郎院長(日本呼吸器科学会・指導医)。

 肺がんの代表的な症状といえば咳や血痰。喫煙者に多いのは、症状の出やすい肺門型だ。

 【たばこを吸わない人】

 ところが別表でも分かるように、肺がんの中でも半数以上を占め最も多いのは腺がん。

 このがんは非喫煙者でも発症しやすく、症状が現れにくい肺野型が多い。しかも進行が早く転移しやすいので、たばこを吸わない人が油断していて発見されたときには手遅れのケースが多い。

 「扁平上皮がんで1センチぐらいなら転移は多くないが、腺がんではすでにリンパ節転移の可能性がある。骨や脳、肝臓に転移しやすく、転移した骨の痛みではじめて気づく人もいます」

 【たばこを吸う人】

 小細胞がんが治療の反応がいいといっても予後がよくないのは、悪性度が高く進行が早いから。とくに喫煙者は咳や痰が増えても、すぐに「タバコのせい」と異変を見逃してしまいがちだ。

 寺尾院長は「喫煙者またはたばこをやめた人、それに煙を吸ってしまう環境にいる受動喫煙者は、できれば最低年2回は胸部X線と喀痰細胞診の検査を受けたほうがいい」とアドバイスする。

 たばこのリスクを減らす以外に、今のところ他に予防策が見当たらない肺がん。喫煙習慣にかかわらず定期検査は必ず受けた方がいい。

Author : ZaKZaK    2009-09-29