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抗がん剤の脱毛防ぐ=年内にも臨床試験スタート-スウェーデンの頭皮冷却装置


 抗がん剤の副作用の中でも、特に女性に強い苦痛を与える脱毛。乳がん患者が増え続ける中、頭皮を冷やして脱毛を防ぐ機器の臨床試験が年内にも始まる予定で、関係者は期待を寄せている。
 この機器はスウェーデンの会社が開発した「ディグニキャップ」。シリコン製のキャップの内部をコンピューターで温度管理された冷却液が流れる仕組みで、抗がん剤の点滴中キャップをかぶって頭皮を冷やすことにより、血管が収縮して血流が減少、髪の根元の毛包が抗がん剤でダメージを受けるのを防ぐ。欧州では5000人以上に使われている。
 国内では未承認だが、滋賀県草津市の加藤乳腺クリニックは、厚生労働省の許可を得て2年前に導入。200人以上の患者に使用し、世界保健機関(WHO)の5段階の基準でグレード0(脱毛なし)が約6割、かつらを要した脱毛は2人だけだった。結果は来月、ソウルで開かれる国際学会で発表する。
 「吐き気などの副作用薬は開発されてきたが、抜け毛には何もされてこなかった」と、加藤誠院長。「再発してもいい」と抗がん剤治療を拒否する患者もいるといい、「脱毛は治療成績にも影響する重大な副作用。何とか軽減できないかと思っていた」と話す。
 使用第1号となった脇坂智香さん(43)は「最初は不安もあったけれど、抜け毛は嫌だったので」と振り返る。通常の生活で抜ける以上の脱毛はなかったという。
 国内での承認取得を目指すのは、毛髪クリニックリーブ21(本社大阪市)。製造元と7月に独占販売代理契約を締結、年内にも東京と千葉の3施設で、乳がん患者100人程度を対象に臨床試験を開始する。同社は「来年中に承認申請し、2年後の販売を目指したい」としている。 


Author : 時事通信    2009-09-23