1月13日3時5分配信 読売新聞
東京都内の私立病院で心臓手術時に縫合用接着剤「フィブリン糊(のり)」を930人に使い、この中の少なくとも57人がC型肝炎ウイルスに感染していることが12日、わかった。
薬害C型肝炎集団訴訟の被害者救済法では「糊」も血液製剤「フィブリノゲン」と同様に救済の対象になるが、原告207人のうち「糊」を使用した人は2人にとどまっている。「糊」による感染者は厚生労働省の調査でも50人弱しか判明しておらず、実態把握が大幅に遅れていることが改めて浮き彫りになった。
57人の感染が判明した都内の病院では、1980年から89年にかけて行われた3138件の心臓手術についてカルテや手術記録を調べた。その結果、血管などの接合に「糊」を使った患者は、輸血との併用を含め930人に上ることが判明。このうち連絡先のわかった患者約500人に、電話や郵便などで「糊」の使用を伝え、検査を呼びかけた。
Author : 読売新聞 2008-01-14