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格段に進歩した糖尿病治療法 米国では「インクレチン」に注目


肝炎などの治療に使われている「1型インターフェロン(IFN)」に、赤血球や白血球など血液細胞の源である造血幹細胞の増減を制御する機能があることを、樗木俊聡(おおてきとしあき)・東京医科歯科大教授と佐藤卓・秋田大助教が発見した。慢性骨髄性白血病治療への応用などが期待できるという。1日付の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。

 造血幹細胞は通常、分裂しない休眠状態だが、何らかの刺激で活性化すると1個の造血幹細胞が新たな造血幹細胞1個と血液前駆細胞1個に分裂する。この前駆細胞が赤血球などの血液細胞になる。

 研究チームは、1型IFNが過剰に働くマウスで、造血幹細胞の働きに異常が生じることに着目。1型IFNの分泌を誘発する薬剤をマウスに投与して調べた。その結果、薬剤を一度だけ投与すると、休眠中の造血幹細胞の働きが活発化し、前駆細胞と新たな造血幹細胞を大量に作った。だが、1日おきに3度の投与では、造血幹細胞は前駆細胞2個に分裂し、造血幹細胞の数が減った。

 慢性骨髄性白血病は、異常な造血幹細胞である「白血病幹細胞」が原因だ。抗がん剤治療は、増殖する白血病幹細胞を標的にするが、休眠状態でいると効果は低い。樗木教授は「治療前に1型IFNを投与し白血病幹細胞の増殖を促せば、抗がん剤の効果を高められるのではないか」と話す

Author : admin    2009-06-01