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インスリン分泌促す神経回路発見 糖尿病治療に応用も
肝臓が肥満を感知すると膵臓(すいぞう)に指令が流れ、インスリンを作る膵臓の「ベータ細胞」が増殖することを、東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)と岡芳知教授(同)らの研究グループが発見した。血糖値を調節するインスリンの分泌にかかわる臓器間の神経回路が明らかになり、糖尿病治療への応用が期待される。
片桐教授らはマウスを用い、肥満を感知する肝臓のタンパク質を活性化して疑似的な肥満状態にした。インスリンを作る膵臓のベータ細胞は増え、インスリンの分泌が活発になった。
代謝を制御する自律神経を調べると、肝臓から脳に情報を伝える「内臓神経」と、脳から膵臓に信号を送る「迷走神経」が、脳を経由して神経回路を構成。これがインスリンの分泌を促すことが分かった。
糖尿病は、先天的にインスリンがほとんど分泌されない1型と、肥満などでインスリンの効きが悪くなる2型に分かれる。日本人は欧米人に比べてベータ細胞が弱く、糖尿病患者の95%を2型が占める。
マウスをそれぞれ1、2型の糖尿病の状態にして肝臓のタンパク質を活性化すると、ベータ細胞が増えた。1型のマウスは38日間、2型は16日間、高血糖が改善された。
片桐教授は「弱ったベータ細胞も再生することが分かった。肝臓のタンパク質が出す神経伝達物質を解明すれば、患者自身のベータ細胞を増やして糖尿病を治療する再生医療も可能だ」と話す。
研究成果は21日付の米科学誌サイエンスに発表した。
片桐教授らはマウスを用い、肥満を感知する肝臓のタンパク質を活性化して疑似的な肥満状態にした。インスリンを作る膵臓のベータ細胞は増え、インスリンの分泌が活発になった。
代謝を制御する自律神経を調べると、肝臓から脳に情報を伝える「内臓神経」と、脳から膵臓に信号を送る「迷走神経」が、脳を経由して神経回路を構成。これがインスリンの分泌を促すことが分かった。
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研究成果は21日付の米科学誌サイエンスに発表した。
Author : 河北新報 2008-11-24

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