◇希望膨らませ「恩返しをしたい」
肝硬変末期が悪化し、渡米して生体肝移植に成功した相模原市の平山経政さん(41)が12日夕、元気に帰国した。治療費のカンパ活動に取り組んだ「経政さんを救う会」(榊原徹代表)メンバー、家族ら十数人が千葉県・成田空港で出迎え、今年4月の渡米以来、7カ月ぶりの再会を喜んだ。
平山さんは同夜、市内の自宅に戻った。「友人や多くの善意に支えられて無事、命をながらえることができました」と話し、募金活動に参加した仕事やアスリートの仲間たち、カンパを寄せた人たちに感謝。「第二の人生に踏み出しますが、お世話になった方々にわずかでも、少しずつでも恩返しをして、困っている人たちの手助けをしたい」と希望を膨らませていた。
妻で看護師の有美さん(40)は「無事帰ることができたのも、皆さんにお世話になったおかげです」と話した。平山さんは渡米前、仕事にしていたペットボトル回収業はすべて整理したため、新たに仕事を探しゼロからスタートさせるという。
平山さんは、各地のトライアスロン大会に出場する強健な体だった。ところが03年4月、沖縄での競技中、突然倒れて緊急入院。「母子感染によるB型肝炎の急性増悪」と診断された。
06年5月には、多量の腹水で呼吸困難に陥る肝硬変末期との診断を受けた。国内で生体肝移植の順番を待つほどの猶予のない重症で、米国での移植に希望をつないだ。高額な医療費と滞在費が必要とされた。
仕事仲間やアスリートたちが昨年3月、救う会を結成。生まれ育った埼玉県所沢市で、チャリティーのトライアスロン大会も開き、カンパを訴えた。米国での病院が決まり、基金約6300万円も集まったことから4月2日に渡米。9月2日にフロリダ州の医療機関で機能障害を併発した腎臓と併せて同時生体移植の手術を受け成功し、現地で療養生活を送っていた。
Author : 毎日新聞 2008-11-17