乳幼児期に受けた予防接種の注射器使い回しでB型肝炎ウイルスに感染したとする集団訴訟で、患者や遺族計67人が30日、国に総額約25億円の支払いを求め、東京、大阪、札幌、広島、鳥取、福岡の計6地裁に提訴した。東京、大阪での提訴は初めて。
これで今回提訴した原告を含め、原告数は113人となった。
東京地裁には都内の患者と遺族計11人が同日、1人あたり5500万~1650万円、総額計3億7950万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
東京・霞が関の司法記者クラブで会見した原告の桜井則子さん(34)は「集団予防接種を受けたすべての人に危険があるなかで感染した。この現実を不運の一言では片づけたくない」と訴えた。
訴状によると、国は遅くとも昭和23年には注射器の使い回しで感染の危険性があるとする医学的知見があったが、国は注射器の交換や消毒の徹底について、自治体などに指導する義務を怠った。
2008-08-04