|

肝硬変症状
肝硬変に特徴的な自覚症状はとくにありませんが、一般的には全身倦怠感、易疲労感などの漠然とした症状で始まり、食欲不振、腹の張るような感じ、微熱、腹痛などを訴えることもあります。このような自覚症状しかでない時期を代償期とよびます。
肝硬変になると、皮膚がメラニン色素増生のためどす黒くなり、毛細血管(首、胸など)のくも状の拡張(くも状血管腫)、手のひらのふくらんだ部分が赤くなる(手掌紅斑)などがみられるようになります。くも状血管腫は、上半身とくに首、前胸部、肩などに認められます。また、乳房が肥大する女性化乳房、睾丸の萎縮などもみられます。診断には、肝機能障害のほか、肝生検を行います。肝生検とは、肝臓の一部を針でとってきて細胞を調べるもので、肝硬変の検査には欠かせない検査です。
肝硬変が進行すると、非代償期という肝機能の障害の強い時期になります。非代償期になると、次のような症状が出現してきます。
(1)黄疸
通常軽度の黄疸を示しますが、末期には高度の黄疸が出現します。
(2)門脈圧亢進による症状
門脈圧が上昇することにより血液が肝臓を通過できず、門脈と下大静脈を結ぶ血行路が発達し、とくに門脈と胃の静脈、食道の静脈を経由する血行路によって食道静脈瘤が形成され、これが破れると大量の吐血、下血をきたし、これによって命を失うことも多くなります。また、門脈とへその静脈の経路の発達により、腹壁の静脈の怒張が出現します。さらに脾臓の腫大が出現し、脾臓の働きが亢進して赤血球や血小板が減少して出血しやすくなります。
(3)浮腫(むくみ)、腹水
血液中のタンパク質が低下することによって浮腫、さらには腹水がたまって腹部が膨満し「カエル腹」という状態になります。
(4)消化管出血
食道静脈瘤の破裂による出血のほかに、胃・十二指腸潰瘍を合併しやすくなり、そこからの大量出血のため死亡したり、肝性昏睡となったりします。
(5)肝性昏睡
消化管出血、利尿薬投与などによる急激な腹水の減少などが引き金となって意識障害、肝性昏睡に陥ります。また、肝不全の症状の一つとしても昏睡になります。昏睡に至る前駆症状として睡眠の昼夜逆転、多幸状態、無欲状態などの感情、性格の変化、羽ばたき振戦などがみられます。
(6)合併症
肝硬変の末期になると、感染症を合併しやすくなり、また播種性血管内凝固症候群、腎不全なども合併しやすくなります。さらに、肝硬変には肝臓がんが合併しやすく、これが命とりになることが少なくありません。
緊急時の応急処置
肝硬変で緊急事態となるのは、消化管出血、肝性昏睡です。吐血などの消化管出血に対しては、緊急内視鏡検査を行い、食道静脈瘤硬化療法やゼングスターケン-ブレークモア管という食道と胃の内部でふくらませて圧迫することによって出血を抑える管による止血、抗潰瘍療法などが必要となり、肝性昏睡ともども高度かつ専門的治療が必要となります。すみやかに医療機関へ搬送するようにしましょう。
肝硬変になると、皮膚がメラニン色素増生のためどす黒くなり、毛細血管(首、胸など)のくも状の拡張(くも状血管腫)、手のひらのふくらんだ部分が赤くなる(手掌紅斑)などがみられるようになります。くも状血管腫は、上半身とくに首、前胸部、肩などに認められます。また、乳房が肥大する女性化乳房、睾丸の萎縮などもみられます。診断には、肝機能障害のほか、肝生検を行います。肝生検とは、肝臓の一部を針でとってきて細胞を調べるもので、肝硬変の検査には欠かせない検査です。
肝硬変が進行すると、非代償期という肝機能の障害の強い時期になります。非代償期になると、次のような症状が出現してきます。
(1)黄疸
通常軽度の黄疸を示しますが、末期には高度の黄疸が出現します。
(2)門脈圧亢進による症状
門脈圧が上昇することにより血液が肝臓を通過できず、門脈と下大静脈を結ぶ血行路が発達し、とくに門脈と胃の静脈、食道の静脈を経由する血行路によって食道静脈瘤が形成され、これが破れると大量の吐血、下血をきたし、これによって命を失うことも多くなります。また、門脈とへその静脈の経路の発達により、腹壁の静脈の怒張が出現します。さらに脾臓の腫大が出現し、脾臓の働きが亢進して赤血球や血小板が減少して出血しやすくなります。
(3)浮腫(むくみ)、腹水
血液中のタンパク質が低下することによって浮腫、さらには腹水がたまって腹部が膨満し「カエル腹」という状態になります。
(4)消化管出血
食道静脈瘤の破裂による出血のほかに、胃・十二指腸潰瘍を合併しやすくなり、そこからの大量出血のため死亡したり、肝性昏睡となったりします。
(5)肝性昏睡
消化管出血、利尿薬投与などによる急激な腹水の減少などが引き金となって意識障害、肝性昏睡に陥ります。また、肝不全の症状の一つとしても昏睡になります。昏睡に至る前駆症状として睡眠の昼夜逆転、多幸状態、無欲状態などの感情、性格の変化、羽ばたき振戦などがみられます。
(6)合併症
肝硬変の末期になると、感染症を合併しやすくなり、また播種性血管内凝固症候群、腎不全なども合併しやすくなります。さらに、肝硬変には肝臓がんが合併しやすく、これが命とりになることが少なくありません。
緊急時の応急処置
肝硬変で緊急事態となるのは、消化管出血、肝性昏睡です。吐血などの消化管出血に対しては、緊急内視鏡検査を行い、食道静脈瘤硬化療法やゼングスターケン-ブレークモア管という食道と胃の内部でふくらませて圧迫することによって出血を抑える管による止血、抗潰瘍療法などが必要となり、肝性昏睡ともども高度かつ専門的治療が必要となります。すみやかに医療機関へ搬送するようにしましょう。
2008-01-17






















