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C型肝炎肝臓ガンの時代は終わった-第一章(7)


c型肝炎   脂肪肝   肝臓病   肝硬変   肝臓癌予防
自覚症状のないおそろしさ
慢性肝炎の医学的な定義とは、「六ヶ月以上、肝機能検査値の異常とウイルス感染が持続している病態」ということ。ただ、読者のみなさんのなかには、「慢性肝炎とは、肝炎ウイルスが肝臓で悪さをしている証拠だ。増殖しながら肝臓の細胞を傷めつけているのだ」と思いの方もいらっしゃるかもしれません。確かにウイルスの存在は病気の発端ではありますが、それ直接、肝細胞を攻撃するわけではないのです。
肝炎ウイルスは長期にわたって活動と休息を繰り返しながらも、基本的には体の組織との共存を図ろうとします。
しかし、ウイルスが活動期に入ると、私たちの体の免疫機構(体内に侵入した異物、有害物質を排除して、病気を治そうとする力)がそれを探知して、感染している細胞を破壊し、ウイルスを排除しようと働くのです。
その結果、GPT、GOTといった肝細胞内にある酵素は、血液中にあふれだします。
つまり、肝臓の炎症とは、この免疫機構の攻撃の現れなのです。
同時に、肝臓は自らの強力な再生力・修復力を駆使し、新しい細胞を再生して欠落部分を埋めようとします。しかし、ウイルスが活動と休息を繰り返すと炎症が長期化してしまい、肝臓の再生・修復作業にも限界が生じます。細胞をスムーズに元の状態に戻すことができません。その結果、細胞の壊死する範囲が徐々に広がって、肝細胞のいびつな繊維化から肝硬変へ至ってしまうわけです。
また、C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎は、B型肝炎ウイルスによるものより、自覚症状がはっきり現れないというのもやっかいです。それだけに、患者の方々に病気がわかったきっかけをきくと、「だるさや発熱が続いて、風邪かと思って近所のクリニックに行ったら、C型肝炎だといわれた。まさかそんな病気に感染しているとは、夢にも思わなかった」検査でわかった。黄疸はもちろんのこと、自覚症状なんて何もなかったのに……」という人が少なくありません。
発見が遅れればそれだけ肝細胞の破壊が進行して、治療が難しくなることはいうまでもないでしょう。実際、感染に気がつかないまま、炎症がどんどん進行して、病院で指摘されたときにはすでに肝硬変だった、というひともいるのです。
おおまかな割合でいうと、C型慢性肝炎を発症した患者のうち、最終的には一○○人中二○人が肝硬変を起こして、さらにそのうち一○人が肝臓ガンへ至る、といわれています。
また、感染経路の違いによって、慢性肝炎から肝硬変に進行するスピードが異なるということもわかっています。
輸血でC型肝炎ウイルスに感染の場合、肝硬変まで病気が進むケースはさほど多くありません(肝硬変に移行したとしても、それまでに三○年以上の時間を要するようです)。
このように感染経路いよって、病気の進行するスピードが違うのは、体内に入ったウイルス量の多い・少ないによるのではないか、と推測されています。 「C型肝炎肝臓ガンの時代は終わった」より抜粋

    2008-07-05

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