①摂取エネルギーを制限します
肥満や糖尿病の程度と脂肪肝の程度は並行するといわれています。エネルギー量を制限し、理想的な体重(標準体重)に近づけましょう。エネルギー量は、標準体重(身長m×身長m×22)×25kcal/日 を目安とします。
②甘いものを制限します
ジュース類や菓子に含まれるショ糖や、果物に多い果糖は、穀類に含まれるでんぷん類に比べ、中性脂肪が肝臓に蓄積しやすい性質をもっています。砂糖をたくさん含む食品は避け、果物は控えめにし、穀類は肥満しない程度にとりましょう。
③脂質は控えます
調理には植物性の油を使用し、1日の使用量は大さじ1杯程度に抑えましょう。脂質は、動物性も植物性も制限しますが、極端な制限は必須脂肪酸の欠乏を生じやすいため、バランスが保てる程度に制限します。
④たんぱく質の適正な確保
たんぱく質は良質なものを適量補給することが必要です【表1】。たんぱく質のとりすぎも、極端な不足も脂肪肝を悪化させます。
たんぱく質を含む食品 の1日の目安量
魚介類 80g(1切れ)
肉類 60g
卵 1個
豆腐 1/3丁
乳製品 200g
⑤食物繊維の多い食品は積極的にとります
野菜や海草類やキノコ類は満腹感が得やすく、エネルギーのとりすぎを防ぐため、積極的にとります。
⑥禁酒が望ましいです
アルコールは肝臓で脂肪に合成されやすく、肝臓に負担をかけるので、禁酒が望ましいでしょう。飲む場合は、【表2】のようなことに気を付けましょう。
【お酒を飲むときの注意】
★ 飲み過ぎない…アルコールの摂取量が増えると、肝臓に脂肪がたまりやすくなるので、1日の飲酒量は日本酒1合相当以下にしましょう。
★ いろいろな種類のお酒を飲むと、全体でどれくらい飲んだか分かりにくく飲み過ぎてしまうため、1から2種類に決めましょう。
★ 急激にアルコールを摂取すると、肝臓に負担がかかるため、ゆっくりと少しずつ飲みましょう。
★ 空腹時にアルコールだけを飲むと、肝臓に負担がかかるため、肉や魚介類や乳製品などのつまみを食べながら飲みましょう。
★ 休肝日を週に2~3日は設けましょう
肥満のある方は、とにかく減量が第一です。
アルコールも脂肪肝の大きな原因ですから、肝機能値が正常化するまでは禁酒しましょう。
さらに、1日30分、1万歩を目標に歩きましょう。
こうした生活習慣の改善で肝機能値が改善しない場合は、おくすりが必要なこともありますから、主治医の先生と相談してください。
2008-01-17